『ブロリー』は俺たちのドラゴンボールZだったしバーダックのとこで泣いた(ネタバレあり)
ブロリー面白かった
『ドラゴンボール超 ブロリー』観てきました。
結論からいうと、めっちゃ面白かったです。
スターウォーズのようなコルド大王アポなし訪問
物語は47年前の惑星ベジータから始まります。
アポなしで訪問したにもかかわらず、
やりたい放題の低空飛行で惑星ベジータに着陸するコルド軍。
「支配」しているわけではないものの、
「そこにはそこまでの力の差があるのか」
という、
キングダムの呂不韋と政のような関係を見せつけます。
大量の宇宙船が着陸する様は『スターウォーズ』のよう。
序盤から『神と神』『復活のF』との違いを見せつけます。
ギニュー特戦隊とザーボン&ドドリアのランデブーもよかったですね。
「新型の測定器をプレゼントしますよ」
といってスカウターだったのとかゾクゾクしました。
この辺で、
果たしてこれは本当に鳥山明先生が原作なのかと疑問に思ってきました。
もちろん神である鳥山明先生をdisるわけはないですが、
最近の鳥山明先生は再びギャグモードに戻っており、
戦闘はざっくり大雑把というか、
こういう緻密な感じ…
ザーボン・ドドリアとギニューのランデブーとか、
スカウター登場とか、
ファンが見たい細かいとこを突ける感じではないと思っていました。
誰か、鳥山明先生大ファンの脚本家、作家が書いてるのかと思いました。
しかし…
鳥山明先生が書いてるんですね。。。
鳥山明先生シリアスなのもまだいけるんですね。。。
ただ、監督の長峯達也氏がだいぶ雰囲気を作ったのは間違いないでしょう。
ギャグ抜きのシリアスなドラゴンボールがこんな面白いのを久しぶりに思い出しました。
バーダックのたった一人の最終決戦
そして最大の感動ポイント、バーダックのくだり。
1990年。
「小学生〜高校生男子で読んでないやつはいない」くらい
ドラゴンボールが超絶人気があった頃。
アニメもほぼ漫画と同じ内容なのですが、
それでも『ドラゴンボールZ』も全員が観ていました。
そしてナメック星編も佳境に入り、
フリーザ戦が近づく第63話「超魔術かトリックか!? Mr.グルドが怒ったぞ」
と
第64話「猛攻リクーム!! 悪くて強くてとんでもない奴」
の間に、突如入れられたオリジナルストーリーがありました。
それが、
『ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜』。
悟空の父親、バーダックの話。
チームを組んで星を侵略して過ごしていたバーダックが、
仲間を全員ドドリアに殺され、
フリーザのサイヤ人滅亡の陰謀に気づいても誰にも理解されず、
たった一人でフリーザに挑むというシリアスなストーリー。
悪VS悪の構図がかっこよく、
圧倒的力に抗えず理不尽に滅んでいく様は良質な戦争映画のようで、
変わり者扱いされながらそれでもそのバカにしてくる奴らを守るために一人で
戦いにいく最後のバーダックは漢(おとこ)で、
子供心に感動したのを覚えています。
そんなバーダックが2018年に登場。
『たった一人の〜』とはちょっと設定変わってるような気もしましたが、
サイヤ人を全員惑星ベジータに呼び寄せる緊急招集に不穏なものを感じ、
カカロットを密かに地球へと逃します。
その時の、
バーダックの奥さん「戦闘ばっかりのあんたが誰かを守ろうなんて珍しいね」
バーダック「戦闘ばっかりやってるから、たまに誰かを守りたいと思っちまったのかもな」
みたいなやり取りが感動しました。
そんな哀しいサイヤ人たちのシリアスな歴史があった後…
CHA-LA HEAD-CHA-LA
CHA-LA HEAD-CHA-LAと共に、カカロット、ベジータの成長の歴史が描かれ現代に。
ぐっときました。
哀しい歴史をはねのけて、気分はへのへのかっぱで悟空もベジータも成長していたのかと。
最近のドラゴンボール映画はどこでCHA-LA HEAD-CHA-LAを出すんだというのに注目しており、
『神と神』では、エンディングで、ドラゴンボールの今までの漫画の名シーンと共に出されました。
今回の使い方もよかったです。
VSブロリーは観るドラッグ
正直、ストーリーとか細かい演出で感動したのはここまでで、
後半はひたすら悟空&ベジータVSブロリーが続きます。
が、
これが、音楽と光を使って、
観るドラッグのようになってました。
クラブのVJに使われてもおかしくないような。
それは観てくださいとしかいいようがないです。
平成最強の漫画『ドラゴンボール』の、平成最後の映画『ブロリー』は、
それにふさわしいものでした。
オススメです。
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