【荒木飛呂彦の漫画術】ジョジョには36項目のキャラクター設定があった

ジョジョには36項目のキャラクター設定があった

『荒木飛呂彦の漫画術』という書籍が、集英社新書より発売されました。

「企業秘密を公にするのですから、僕にとっては正直、不利益な本なのです」

というキャッチコピー通り、

ジョジョ制作の秘密が明かされていました。

衝撃を受けたのが、キャラクター設定。

ちゃんとした漫画家や小説家は、
「たかし・男・サラリーマン」
だけではなく、
「たかし・男・26歳・サラリーマン・練馬在住・趣味ゴルフ・特技エクセル…」
のように、脇役にも設定をつけていくというのは
聞いたことがあります。

しかし、荒木先生は、ちょっと常軌を逸しています。
その数なんと36項目。

紹介していきます。

「声の質」まで考えるんですね。
ここまででもすごいのですが…

手術経験まで考えるんですね。億泰には虫歯がありましたね。

尊敬する人・恨んでる人、将来の夢…って、
新卒就職活動のときにする「自己分析」みたいですね。

「セックス体験・恋人」も重要ですよね。
杉本鈴美はファーストキスのときに舌を入れられています。

これで終わりではないです。

圧巻です。ジョジョのキャラが立っていて、
敵役にも人気のキャラが多く、
2015年でもトップクラスの漫画なのがわかりますね。

岸部露伴の、人を漫画にしてその人生全てを見てしまうスタンド「ヘブンズ・ドア」は、
このキャラクター設定の扉を開けて、まさに読者に見せてしまう、
メタなスタンドだったんですね。

元孤高のコーイチロー。元斉藤ギガバイト。元東京NSC7期生の売れない芸人。R-1GP2011一回戦突破。フライデーナイトライブ二位。『格闘技LOVE』『元売れない芸人の独り言』管理人。ストリートシュガーリンダ『お笑い芸人たちのあんなことこんなこと』執筆。