ジョジョは王道漫画

荒木飛呂彦先生が集英社新書から

『荒木飛呂彦の漫画術』

という新書を出されました。

その中でいきなり、度胆を抜くことを言われています。

「ジョジョは王道漫画である」

と。

今でこそ、誰もが知るメジャー漫画ではありますが、当時は

  • ドラゴンボール
  • 幽遊白書
  • スラムダンク
  • るろうに剣心
  • 忍空
  • ドラゴンクエスト~ダイの大冒険~
  • 魁!!男塾

という、それこそパッと見でわかる王道漫画が連載されていて、

ジョジョは異端中の異端であると思っていました。

ジョジョは王道である

しかし荒木先生はこの著書の中で、

「ジョジョの奇妙な冒険」は王道である

と言ってのけます。

  • 「キャラクター」「世界観」「ストーリー」「テーマ」の基本四大構造から成っている
  • 主人公がよい動機で動いている
  • 主人公と敵役が対比されている
  • プラスとマイナスの法則に従っている

などの理由でジョジョは王道だそうです。

トーナメントの可能性も

そしてなんと、王道漫画…の中の王道展開、

「トーナメント」

をやるかもしれなかったということです。

ジョジョでトーナメントをやるなんて想像できないですね。

トーナメント制の漫画が大ヒットする中、一読者としてそれらの作品を楽しみにしつつも、
僕は作者の視点から「頂点までいってしまったらその後はどうするんだろう」と考えざるをえませんでした。
そのころは『ジョジョ』はアンケートで苦戦していて、
「人気を得るためにトーナメント制を取り入れたらどうか」
と言われたこともあります。
けれども、人の思いは代々、次の世代に受け継がれていくという『ジョジョ』のテーマに沿うのであれば、
トーナメント制でジョナサンが頂点に達したら、次の世代はどうすのでしょうか。
P118

「プラスマイナスの法則」に従っていないということで、やめたそうです。

実際にトーナメントをやるとしたら

しかし、実際にトーナメントをやっていたらどうなったのでしょうか。

先ほどの荒木先生の言葉によると、

やるのは第一部だったようです。

もしやっていたら、

こんな感じでしょうか。

第一試合
ジョナサン・ジョースター
VS
ブラフォード

第二試合
タルカス
VS
ツェペリ

第三試合
ディオ
VS
ダイアー

第四試合
ストレイツォ
VS
切り裂きジャック

…書いて見ると、あってもおかしくないかもという気がしてきました。
やっぱり王道漫画なんですね。

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元孤高のコーイチロー。元斉藤ギガバイト。元東京NSC7期生の売れない芸人。R-1GP2011一回戦突破。フライデーナイトライブ二位。『格闘技LOVE』『元売れない芸人の独り言』管理人。ストリートシュガーリンダ『お笑い芸人たちのあんなことこんなこと』執筆。