大ヒット作『モテキ』の大根仁監督が出がけた話題作!

2013年、ミニシアターで限定上映された『恋の渦』。ミニシアターとしては異例の、連日売り切れ、立ち見続出キャパオーバー状態!最終日には緊急追加上映をするも、それも満員になるという人気ぶりの作品。

〔あらすじ〕
とある夜“部屋コン”に集まった男女9人。イケてないオサムに女の子を紹介するのが隠れテーマだ。
しかし、やってきたユウコのルックスに男全員ドン引き。それでも無理矢理盛り上げようとするが、全て空回りし、微妙な空気のままコンパは終わったはずだったが…
その夜を境に男女9人の交錯する恋心と下心、本音と嘘が渦巻き、ゲスでエロくておかしな恋愛模様が繰り広げられていくのであった。

恋の渦2
出典:http://koinouzu.info

たった2分でゲスでエロくてDQNな雰囲気が伝わってくる予告編がコチラ!

新感覚!超低俗な密室ラブストーリー

なんとこの映画、限りなくゼロに近い制作費で作られたそうだ。
撮影期間はたったの4日。演じているのはワークショップで選ばれた無名の役者達。撮影前日に役者が逃亡するというハプニングもあったそうだ…
更に驚くべきことにこの映画、4つの部屋のシーンだけしかない。それなのにオモシロい。
登場人物全員、自分のことだけしか考えていない。はっきり言って、超幼稚で低脳だ。
思わず鼻で笑ってしまう発言、行動がたくさんある。なのに、ハッとさせられる場面がいくつもある。
何故かというと、世間の恋愛の“あるある”が詰め込まれているからなのだ!!
だから、「うわぁ、バカだなぁ」なんて思いながらも、登場人物たちの気持ちが痛いほどわかってしまう。
とにかく観て体感してみてほしい。
慾望のままに生きている彼らを微笑ましく見守りながらも、バカにして、優越感に浸って、共感して…DQNの恋の渦に巻き込まれよう!

大根仁監督とは…?

大根仁(おおね ひとし)。1968年生まれ46歳。
ドラマ『トリック』や『スペック』でおなじみの、堤幸彦監督に拾われてこの業界に入った。
大根監督は、

「ひとつの仕事に特化せずに、いろいろやっちゃったんで、アシスタントとして広く浅く知識と技術は身に付いた。何でもできるという自負が、ここまで自分を引っ張ってきてくれた」

と語っている。その言葉の通り、ドラマや映画だけでなく、舞台、ミュージックビデオ、バラエティ番組など、幅広く手掛けている。
中でもテレビ東京の深夜ドラマを多く手がけていて、

 

  • 湯けむりスナイパー(2010年)*脚本兼任
  • モテキ(2010年)*脚本・撮影兼任
  • まほろ駅前番外地(2013年)*脚本兼任
  • リバースエッジ 大川端探偵社(2014年)*脚本兼任

 

など、深夜枠のユルさをうまく使って、絶妙におもしろいドラマを作り上げている。どれも人気作だ。

2015年10月3日には、大ヒット漫画『バクマン』が公開される。新たな話題作となること間違いない!

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よしの

音楽 時々 映画の日々。 某音楽大学に通いながら、趣味で映画を観てゆるーく生きています