格闘代理戦争での秋山のえぐいガチスパー

「僕の一番好きなことは『勝つ』といふことです。
一番嫌いなのは『負ける』ことです。
牛島先生からは『心』の修養といふことについて深いものを教えて戴き、
柔道の道を通じて師と弟子の『心』の結び付きを持ち続けることができたのは
私にとって一番幸福なことだと現在でも思っております。」
木村政彦(木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか)

格闘代理戦争2ndシーズン#5で、秋山が自身の推薦選手ユン・チャンミンに
ガチスパーしました。


えげつないローキックに始まり…


ジェイク・シールズ戦でも見せた大外刈り、


マットヒューズポジションから…さすがにこれはガチではないですが掌底、


悶絶ボディブロー、

さらには…



パワーボム。。。。

これはさすがに怪我すんじゃないかとヒヤヒヤしたのですが。。。。

が、しかしこれは、ヒールキャラの秋山ゆえの行動というより、
むしろ柔道の伝統に根ざしたものではないかと思いました。

柔道の鬼・木村もまず喰らわされてた

講道館柔道七段。
全日本選手権13年連続保持。
天覧試合優勝。
15年間無敗。
柔道の「鬼」と呼ばれ、今尚歴代最強と言われる
木村政彦も、師匠の牛島辰熊に弟子入りして間も無く、
地獄のガチスパーをされていました。

夕方になって塾に帰ってきた木村は十数人と乱取りしましたと牛島に報告した。
「東京には強か人が仰山おると思っとりましたが、そげん強か人はおらんですね」
木村は一度も投げられなかったのである。
「ほう。本当にそう思うのか」
牛島が言うと木村は不敵に肯いた。
「今から警視庁に行くから、柔道衣を持ってついてきなさい」
牛島が言った。
警視庁に着くと、牛島は師範室に木村を招き入れて一緒に柔道衣に着替えた。
牛島が道場の真ん中まで誘った。
警察官とやらされるのだろうと思っていた木村は不思議に思いながら頭を下げた。
組み合った木村は驚いた。
体全体の力、いわゆる柔道力に差がありすぎて何もできない。
「いくぞ」
瞬間、木村は内股で畳に叩きつけられた。
立ち上がると今度は背負い投げ、さらに引きずり上げられて足払い、
大内刈り、まさに目の回るほど投げられた。格が違った。
寝技に持ち込まれた。
すぐに牛島が木村の背中につき、指先を顎に潜り込ませてくる。
絞めに入られた。
木村は手を叩いて参ったしたが、牛島が静かに耳もとで言った。
「東京では参ったなしだ」
地獄のような苦しみのなか木村の意識は遠のいていった。
活を入れられて息を吹き返すと、また引きずり上げられて叩きつけられ、
悶絶のうちに絞め落とされた。

『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』より引用

体育会系が問題になっている昨今ですが、
この師匠の弟子への最初のガチスパーはどういう意味があるのでしょうか。

秋山がいうには、
「まず、頂点の景色を見せる」
ということ。
それで学ぶらしいです。
そしてもう一つ。

「とりあえず天狗の鼻を折っておく」

ということがあるんでしょうね。

「まだまだ強いやつがいる」
というのをわからすのと、
「この人には勝てない」
と思い知らせておくという…。

木村政彦はその後、鬼熊との師弟コンビで
日本選土権三連覇、天覧試合優勝の偉業を達成しますが、
ユン・チャンミンはどうなるんでしょうか。

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コーイチロー
元東京NSC7期生の売れない芸人。R-1GP2011一回戦突破。フライデーナイトライブ二位。『格闘技LOVE』『元売れない芸人の独り言』管理人。ストリートシュガーリンダ『お笑い芸人たちのあんなことこんなこと』執筆。